my little underground

世を儚む地下生活者が珍文・奇文の類いを日々量産しています

「皆、シンデレラがやりたい。」@本多劇場を観る

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仕事終わりでダッシュで下北沢へ。割と余裕を持って間に合う。良かった。最近ギリギリ到着が多くてなんだか気が休まらないのだ。

 

本多劇場。客席には男性客多めな印象。元ハロプロの新垣さん目当てなのだろうか。詳細は分からず。

 

 

アイドルオタの女性の他愛のない会話から三人の関係性がクッキリ浮かび上がってくる様は鮮やかかつこの時点で相当面白い。そしてTwitter炎上から本人登場の流れで一気にスパーク。こんがらがった対立構造のバランスがあっちへ行ったりこっちへ行ったりという本人たちにとっては悪夢的状況が、まあとにかく笑えて笑えて。

 

とは言え。「アイドルとファン」という関係性の行き着く先は果たして何処なのか、そしてそこはハッピーな地平と言えるのか、という問いを突きつけてみせる鮮やかさはお見事。この辺りの問いは一連のAKBドキュメントを観て感じざるを得なかった部分ではあるけれど、高田聖子演じる女性が導き出す回答は現状では最もベターであると言える…ような気がしなくもない。そしてラスト、一応のハッピーエンドを迎えるその影で凄惨な結末となるキャラクターもいるワケで。うーむ、控えめに言っても最高じゃないですか。

 

役者陣は全員素晴らしかった。やはり個人的には新谷真弓さん。声を聞いた瞬間「芝姫だ!」となる程度にはアニオタだったのですよアタクシ。もう新谷さんが喋る度に「ハル子さんだ…」とか色々と感慨深くて堪らんとです。しかし…そっか「カレカノ」も既に20年近く前の作品なんですなあ。時の流れってのは…