my little underground

世を儚む地下生活者が珍文・奇文の類いを日々量産しています

上原ひろみザ・トリオ・プロジェクト@東京国際フォーラムを観る

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METAFIVEを観た翌日、上原ひろみを観に東京国際フォーラムへ行ってきた。

 

上原ひろみのことは名前くらいしか知らない時期が長かったんだけど、バックでドラムを叩いてるのがサイモン・フィリップスということで俄然興味が湧き(なんたってアタクシ、元はHR/HM者ですから)YouTubeでここ数年のライブ映像を観たら大好きなタイプのサウンドだったので、いつかライブ観てやろうとチャンスを伺ってて今回上手い具合にタイミングが合ったという次第。こういうロックっぽいドラムの上で弾いて弾いて弾き倒すピアノというスタイルは大好物であります。それこそ昔はELPから、最近だとfox capture planまで。

 

ライブは予想以上に凄まじかった。クラシック畑の人が見たら激怒するんじゃないか?というほど暴れまわる上原ひろみの右足。立ったり座ったりとにかく忙しなく動いてるのに、休むことなく繰り出される超絶技巧 with多幸感溢れるニコニコフェイス。そしてそんな上原ひろみに合わせて、時に更に上へと引っ張り上げるベースとドラムの二人。明らかに演奏中はアイコンタクトしかしてないのに、その非言語的コミュニケーションの果てに寸分違わぬ絵を同時に描いてみせる三人の超人たちの宴。これを最高と言わずしてどうしますか。さらに加えてそこから放たれるヴァイブスが高尚なモノではなく、ただひたすらに多幸感溢れるものであるというのが素晴らしすぎる。演ってる方も聴いてる方も結果的に「音楽最高だな~」みたいな顔しちゃいますってコレ聴いてたら。

 

海外の人が見たらパッと見「小学生?」みたいなルックスの上原ひろみが、ただ音楽とじゃれ合ってウキャウキャしてる様を東京国際フォーラムみたいな良いホールで目の当たりに出来てアタクシ本当に幸せであります。次のアルバムのツアーも是非行きますわよ~。

 

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Spark

Spark

 

 


上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト「SPARK」ジャパンツアー2016【SPACE SHOWER NEWS】

 

 

METAFIVE "WINTER LIVE 2016" @Zepp DiverCity Tokyoを観る

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METAFIVE、メンツも楽曲も好きな要素しか無いバンドなのになぜか東京でのライブが必ず別の予定と被るので今まで縁がなかったんだけど、今回ようやく念願叶って観てきた。

 

当日、大量の仕事を休憩も取らずに無理やり片付けてダッシュで東京テレポートへ。開演10分前になんとかZepp DiverCityに滑り込む。そんな時間になってしまったので、左側後方のあまりいいポジションとは言えない場所に陣取って、程なくライブスタート。

 

案の定、シンセを弾く砂原氏の姿は殆ど見えなかったけど、太くて重いシンセベースの鳴りとユキヒロ氏のキックを体で感じて「やっぱライブだと数段いい!」となる。もう少し繊細な音を出すのかな?と事前に思い描いていたけれど、いい意味でラフかつダイナミック。特にテイさん担当のノイズ全般が凄くいいアクセントになっていて、スタジオ盤より楽曲が引き立っている印象強し。そこに加えてゴンドウさんの管楽器によるメロディがオーガニックに響くので、全体的に他に類を見ないオリジナルなサウンドに着地している様はさすがの一言。成る程これは一回こっきりのプロジェクトではなくバンドとして続けたくなるメンバーの気持ちも分かるというもの。メンバーはそれぞれソロで名を成した人たちだから、自分のアイデアに他のメンバーの手によって新たな色が加わっていくところがきっと楽しいんだろうなあ。

 

新譜「METAHALF」収録の「Chemical」なんかは小山田氏のバリトンギターによるミニマルなベースライン(ジャガーからベースの音が聴こえるという時点で色々と最高)だけを取り出すとまんまCorneliusっぽいアイデアで、そんな楽曲に纏まりそうな雰囲気があるけど、テイさんの水の音のようなノイズとゴンドウさん印象的なユーフォニウムのメロディ、そしてLEO氏のワイルドな歌唱が乗っかるともうMETAFIVE以外の何物でもない曲になってる。目の前でバンドマジックっぽさが感じられるのはホント最高である。

 

他にも「Peach Pie」の極太なシンセベースとガリガリしたプラスティックなギターサウンドがスタジオ盤より豪快さを増してて好印象。ここにユキヒロ氏のドラムが入ってくるんだからマジ最高と言わずしてどうするというのだ。

 

そしてラストのラスト、ダブルアンコールで「Cue」が聴けて完全にイキかけるアタクシ。伝説と現在進行形が幸福にクロスする瞬間に立ち会える喜び。嗚呼、無理してでも来て良かったわ。

 

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natalie.mu

 

METAHALF

METAHALF

 

 


METAFIVE Chemical -Studio Live Version-

J2最終節 愛媛FC vs FC町田ゼルビア@ニンジニアスタジアムを観る

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なんだかんだで毎年行ってるニンジニアスタジアム詣で。今年も最終節にギリギリ滑り込みで行ってきた。

 

今回の試合のことを書く前に、まずは木山監督のことを書いておかねばなるまい。

 

粉飾決算発覚でクラブ史上最大の危機の中、愛媛に来てくれた木山さん。キャンプに出る予算もない中、毎年恒例の夏場の失速をさせないフィジカルを作り上げ、先制されてもへこたれないメンタルを植え付け、クラブ史上に残る連勝記録とプレーオフ進出を成し遂げた木山さん。今年は去年に比べてたしかに順位は落としたけど、それでも今までクラブになかった「継続性」という、ある意味貧乏クラブにこそ必須のファクターをもたらし、去年以上の戦う集団を作ってくれた木山さん。

 

正直言ってレンタル組の帰還はそれなりに覚悟していたけど、まさか監督が真っ先に抜かれることになるとは…正直大ショック。でもこれがサッカーライフの現実。良いオファーがあればそちらを選ぶのは当然だし、それを上回るオファーを出せない時点で別のレイヤーの戦いに負けているワケで。

 

ただ幸せなのは、サッカーにおける別れというのは往々にしてネガティブなトーンを帯びがちなものだけど、今回は幸せな記憶と共に別れることが出来るということ。っていうかもうそう言うしか無いのだ、我々は。木山監督、本当に2年間ありがとうございました。新天地でのご活躍を期待しております。勿論愛媛戦以外で。

 

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こんな状態で観に行った今回、選手バスの到着時に監督のチャントが歌われるのを聴いただけで正直胸がいっぱいでもうヤバい。実際、アタクシのすぐ前に居た初老の男性は結構な勢いで泣いていて、隣の奥様に慰められていたのであった。気持ちは分かるよ同志諸君。

 

で、試合。これがいけない。町田のプレスに苦しみボールを前に運べない。肝心な所でミス連発。苦し紛れのロングボールも収まらない。サイドのスペースも全然使えない。噛み合わない時の愛媛になっておりました。それでもギリギリ踏み止まっていたけど、FKの跳ね返りを李漢宰にゴラッソ決められて0-1。うーむ、むべなるかな。

 

後半は若干持ち直したものの、やはりシャドーにはボールが入らないし、距離感が悪くことごとくボールを奪われてキープできない。あれだけカラ回る息吹を観たのは初めてかも。惜しいシーンも有るにはあったけど、それでも必然の0-1で敗戦。最後の玄太の退場はご愛嬌か。木山愛媛は有終を飾れすに終わってしまったのでありました。無念なり。

 

 

そして最終戦セレモニー。せっかくなので観ていくことにする。

 

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まずは豊島社長の挨拶。目標のプレーオフに届かなかったことについては謝罪しないが、木山監督を引き止められなかったことについては申し訳ない、と頭を下げる姿にもう涙腺結界。そうなのだ。豊島社長もクラブの危機の際に火中の栗を拾うように社長に就任してくれた大恩人。そしてオレンジ色のハチマキを巻きサポーターと談笑するお姿をアウェイのスタでもよくお見かけすることでも分かるように、クラブを心底愛してくださっている。そんな人の口からこんな言葉を聞いたらそりゃ泣きますよ。

 

そして木山監督の挨拶も、途中で言葉に詰まる瞬間に2年間の思いが伝わってきてもう号泣。嗚呼、あと1年だけでもいいからこの人が率いる愛媛FCが観たかった…

 

その後、ゴール裏での記念撮影に最後尾で収まる。グラウンドにいる選手たちを見ていると、河原と瀬沼が肩を組み写真を撮っていて瀬沼は泣いているようにも見えた。瀬沼、清水帰っちゃうのかな…(´Д⊂グスン でもこれがサッカー。今後はこの手のニュース目にする機会も増えるだろう。今シーズンはこれで終わり、あっという間に来シーズンがやってくる。来年、愛媛FCはどうなってるんだろうか。

 

 

 

 

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プレゼント目当てにアタクシも参加するぞなもし。

 

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Negicco 「ネギの産地でこんにちネギネギ」@東京芸術センター 天空劇場を観る

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中野サンプラザNHKホールと観てきてすっかりハマってしまったNegicco。今回のツアーはNEGiBANDナシだというのでスルーしようかとも思ってたのだけれど、うっかりファンクラブ先行に申し込んでしまったので行ってきた。

 

会場の天空劇場はビルの21Fにある文字通り天空の劇場と呼ぶにふさわしい場所。キャパはそれ程でもないものの、後列の座席はかなり傾斜が取られていて見やすい作り。と言いつつアタクシの席は前部ブロックの最後列で、近い割にはステージとの高さの差が微妙でちょっと見づらくあまり良席とはいえないポジション(だと思ってた。始まるまでは)

 

ライブはメンバー3人とネギホーンズ3人という体制。基本はオケだけど生ホーンが入るだけでも躍動感が段違い。序盤の時点で「スルーしなくて良かった!」と過去の己の気まぐれに拍手を贈りたい気分に。前部ブロック最後列とは言え、それなりにステージに近いのでホールより臨場感が心持ち高めでメンバーの表情もよく見える。おじさん大興奮の巻。地方公演で小さめのハコで観るとこんな感じなのかなあ、とかちょっと考える。全通する人の気持ちも今ならちょっと理解できるかも。

 

その上、中盤のクイズコーナーやらライブ後半では頻繁にステージを降りて客席にメンバーがやってくるので、平静を装いつつ内心は気が動転しておりました。最後列だからこれがホントにめっちゃ近くまで来てくれるのよ!嗚呼、みんなカワイイのう。

 

アンコールでは12/20発売の新曲のお披露目(堂島孝平プロデュース!)があったり、盛り沢山で大満足のライブでございました。

 

とはいえ、今後のツアーの発表とかをちょっと期待していたので、そういったサプライズがなかったのはちと残念かも。我ながら欲張りですなあ。新曲聴けたからイイか。中々の名曲っぽかったし。

 

ライブでは「虹」が聴けたのが個人的ハイライト。この曲好きなんすよ。曲を書いた平賀さち枝は最近自分のライブでセルフカバーを披露したらしい。そっちも聴いてみたいなあ。

 

終演後、CD購入者には握手会があったみたいだけど、そういうのは「しまってくれんか…ワシには強すぎる…」というポム爺状態にアタクシがなってしまうのでパス。接触厨のメンタルの強さを見習いたい。

 

エレベーターで会場を出る所にマネージャーの熊さんがいて「この人がいなかったら今のNegiccoは存在しないんだよなあ…」とか思いつつ心のなかで最敬礼。その後は一人なのでどこにも寄らずとっとと帰宅。

 

今日のライブ観たら12月の苗場もスゲー観たくなっちゃた…けど残念ながらスケジュール的にムリなので、来年あるだろう次のライブに期待。日本武道館も2020年に向けて一度クローズしちゃうらしいし、どうなるんだろう。

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Negicco at NHKホール~TADAIMA~2016 Summer(BRD) [Blu-ray]

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ティー・フォー・スリー

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