9月の立川談笑一門会@武蔵野公会堂を観る
今月も恒例の立川談笑一門会に行ってきた。
今月も先月同様、開演ギリギリに武蔵野公会堂へ滑り込むという流れに。職場から吉祥寺って上手く行けば乗り換えいらないんだけど、それなりに遠いのだ。
開口一番は笑ん「真田小僧」。「談笑の弟子!」という会で一度観たことがあるけど、まだ日の浅い前座さんだとこんな感じなんすねえ。でも吉笑さんはマクラで「随分上手くなってきた」なんて言ってた。
二番手は吉笑さん「一人相撲」。前回観た時も思ったけどこの噺は面白い。これから色々と手を加えたりして噺を磨いていくんだろうけど、もうこの時点でクラシック感出てる。箱根駅伝っぽいくだりとか最高だなあ。
三番手は笑二さん「ずっと見てた」。現代を舞台にした創作。酒乱のクズとそこに付き合うサイコさんによるハングオーバーin渋谷みたいな噺。「16件目に行った『一軒め酒場』」等々パンチラインも満載。スゲー面白いけど、時々ゾクッとする感覚も。「仲順太主」にもそんな感覚を感じさせる場面があったけど、これが笑二さんの個性なんだろうなあ。もっと創作の方も観てみたい。
トリは談笑師匠「猿のゆめ」。これも笑二さん同様ゾクッとするというかブラックな感覚に溢れていて面白怖い。筋立ても今の日本の状況と重ね合わせて考えることも出来るし、ジャンルは違えど「イントレランスの祭」とか「第9地区」なんかとも共振する内容だと解釈することも可能だと思う。ラストの芝浜トリビュートエンディングから更にその先のオチで場内暗転みたいな感覚を幻視。いやはやスゴいものを観てしまった。
今月は奇しくも創作大会みたいなワイ徳な会でございました。この値段でこれだけ面白い噺が聴ける幸せ。でもちょっとお客さん増えてるような気も。10月もフラッと寄らせて頂きたい。談笑師匠の「金明竹」楽しみ過ぎる!!!