『地図マニア 空想の旅』を読む
「地図」と「想像力」だけで綴る紀行文!
金銭的、物理的、時間的、様々な理由で人は旅に出られない。
だがワンコインで買える地図と想像力があれば、あり得ないほどの低予算でヨーロッパやカナダ、オセアニアなどの遠く離れた外国の地に降りたつことができるし、明治・大正・昭和時代の日本各地など、通常では行くことのできない場所にも行ける。
空想紀行には人を縛るものなどないのである。
長年に渡り地形図を眺め、その時代、その土地についての研究を重ねてきた著者の、地図研究家としての情熱、その技法が一冊の本に!
読んだ。
コレ、面白い題材だし相当期待して読んだんだけど、どうも今ひとつ内容がスイングしないと言うか… 僕にはあんまり「妄想旅してます!」感が伝わってこなかった。
文章と掲載されてる地図を行きつ戻りつ読んでるんだけど、段々それが面倒くさくなってきて結局薄味な紀行文を読んでる気分になってしまう。これはもしかして僕の読図能力が絶望的に低いことが原因なのか?!
何かもう一個アイデアが乗っかればグッと良くなるような気がするんだけど、それが何かが分かれば誰も苦労はしないワケで。
でも各国の地図記号とか人に話したくなるトリビア多し。今尾恵介さんの他の著作も読んでみようかな。