my little underground

世を儚む地下生活者が珍文・奇文の類いを日々量産しています

『プロジェクトぴあの』を読んだ

 

プロジェクトぴあの

プロジェクトぴあの

 

 『地球移動作戦』に出てくるピアノ・ドライブの発明者である結城ぴあのの物語。久々に通勤時間以外も使ってゴリゴリ読んでしまった。プロジェクトがグッと加速していく中盤以降はホントあっという間。

 

『月をマーケティングする』を読んだ時も思ったけど、あるテクノロジーの進歩が世界を巻き込んで明るく未来を切り拓いていく…みたいなイメージに僕はとんでもなく弱いらしい。結局、僕の人生においてそういうものに立ち会っているのかと問えばちょっと疑問だし。コンピューターとかインターネットの進化はある意味そう言えなくもないけど、どうしてもネガティブな現象のほうが目についちゃうのはただ単に僕が悲観論に囚われているからなのか。まあよく分からん。

 

あと、ラストの二人の会話のくだりは「トップをねらえ!」とか「ほしのこえ」とかあんな感じの物語がストライクな人には堪らんものがあると思う。たとえぴあのが超弩級の変人だったとしても。