my little underground

世を儚む地下生活者が珍文・奇文の類いを日々量産しています

サニーデイ・サービス サマーライブ2017@日比谷野外大音楽堂を観る

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先日観たTHE MATSURI SESSIONで野音というハコのスペシャル感を遅ればせながら体感したアタクシ。即完したらしいチケットを幸運なことに入手できたのでサニーデイを観に野音再訪してきた。

 

サニーデイを観るのは渋谷のさくらホールでの「東京」20周年記念コンサート以来。あの日も数分おきに涙腺を刺激される素晴らしいライブだったが、今回もド頭の「今日を生きよう」のイントロが流れた瞬間からもうダメ。暮れゆく夏の日差しの中、缶ビールで軽く酔ってる脳味噌には早くも感動でいっぱいに。

 

元々サニーデイはリアルタイムで聴ける立場にあったにも関わらず、初期のフォークっぽい感じがどうも馴染めず、長い間食わず嫌いをしていて、「MUGEN」が出たあたりでようやくその素晴らしさに気づき、「LOVE ALBUM」を完全リアルタイムで「最高だ!」なんて言ってたら、程なくしてサクッと解散しちゃってショボーンとなった悲しい思い出のあるバンドなのです。そして遡って旧譜を聴くようになり、「愛と笑いの夜」「24時」をかなり繰り返して聴いた思い出があるので、今回のセトリはそりゃあ涙が出るというもの。この季節に野外で「サマー・ソルジャー」が聴けるなんて当時のアタクシに教えてやりたい。

 

そんな中「苺畑でつかまえて」や「セツナ」が昔の名曲たちに負けない強度を持っていることがライブの流れの中で確信できた嬉しさたるや。サニーデイは未来を生きてるバンドなのだなあ。

 

完全に日が落ち、夜の帳に包まれた中で聴く「夜のメロディ」。あゝ、解散の報を聞いてショックを受けた日のことが蘇る。でも素晴らしいメロディは、時の流れなんて軽々と飛び越えてアタクシの心にじんわりと感動を運んできてくれる。カタキは取ったぞ。あの頃の自分よ。

 

 

どんな形でも続いていれば、生きていればなんか座りのいい場所にストンと収まることがある。そんなことをおじさんになった今ならば理解できる。コレって言うほどダメなことじゃないんだぜ、と声を大にして…いや小声で表明していきたい。そんなことをつらつらとと考えるライブなのでした。

 

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