my little underground

世を儚む地下生活者が珍文・奇文の類いを日々量産しています

ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター展@Bunkamura ザ・ミュージアムを観る

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もう公式サイトにある代表作をサッと見ただけで「コレは行かねばなるまい!」という気持ちになってたソール・ライター展。渋谷らくごの会場ユーロライブのすぐ近くのBunkamura ザ・ミュージアムでの開催なので、2つを絡めた日程で観に行ってきた。

 

ちょっと前にソニーコンデジDSC-RX100」の中古を手に入れて、色々とパシャパシャ撮ってはいるんだけど、どうにもこうにもヘンな写真しか撮れず人知れず凹む日々を送っていたので「こういう展覧会を観たら何かヒントが得られるかも」なんて都合のいいことを考えつつ一回り。うーむ、どうしてこう「バチッ」と決まったカッコいい写真になるのか、結局全然分からん。ただもう、どの写真も自分の好みにハマりすぎてて最高に楽しい展覧会だったんだけれども。

 

手前に窓枠やガラス、鏡等々を挟み対象に真っ直ぐアプローチするというより搦め手から覗き込むような感じ。ストレートに視線が届かない感じは何に由来するものなのか分からないけど、アタクシの性格というか性分にはジャストで、コレは真似したいとか思ってしまった。とは言え、さてコレを真似ることを実際にやってみようと頭の中でシミュレーションしつつ作品に対峙してみると、どうしてこんなにカッコ良く決まるのか皆目見当がつかない。何らかの魔術に依るものとしか思えなくなってくる。カラーの作品が並ぶゾーンに入るとそれは尚更で、こんなに構図と色彩が決まった一瞬を逃さずにいられるには一体どうしたら良いものやら途方に暮れるのみであります。

 

絵画作品や写真に着彩した作品を観ると、カラー作品に共通する鮮やかなイメージはコレを再現する為のオルタナティブなアプローチだったのだなあと気づくようになっていて、展覧会の構成的にもとても良かった。

 

まあとにかく、やっぱ写真家ってスゲーんだな、などという三歳児的な感想が脳内を駆け巡りつつ、視覚への刺激過多で身体がホワンホワンしながら会場を後にするアタクシなのでありました。

 

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