D.A.N. ONEMAN TOUR "TEMPEST" @LIQUIDROOMを観る
D.A.N.を知ったきっかけはCINRAの記事だったような気がする。あまり他では聴いたことのない独特の佇まいのサウンドに「最近はこんなバンドが出てきたのか!」と驚いた記憶があるような。
それから、いずれライブ観てみたいなあと思ってはいたものの、中々タイミングが合わず、今回ようやく行けることになったという次第。でも新譜が出てのワンマンだったから最良のタイミングなのかも。
ライブは想像していたのとはちょっと違う感じ。もっと孤高に響くというか、ある種、人を寄せ付けないようなストイックさがあるんじゃないかと勝手に予想してたんだけど、リズム隊が生み出すグルーヴがとにかく気持ち良くてなんだか夢見心地に。なんとも不思議な快楽指向 with 人懐こさ。いやいやコレは孤高と真逆の人民のためのダンスミュージックじゃないですか。そして大悟氏のファルセットボイスとサポート氏によるスティールパンによる天上に向かうスパイラルにフワフワと乗っかって桃源郷に誘われるアタクシ。ヘンな例えだが、仮にJames Blakeが大理石でできた巨大な建築物だとするならば、D.A.N.は総檜で作られた仏閣のような趣き。色彩も抑えめだが、要所に挟まる上モノによって受け手が勝手に極彩色を感じるという構造に、コレは極めて日本的なサウンドと言えるのかも、なんてことをちょっと思ってみたり(←分かりにくい)
個人的にはもっと長く観ていたかった。正直2時間では物足りない。次は3時間位演ってくれないかなあ。