METAFIVE "WINTER LIVE 2016" @Zepp DiverCity Tokyoを観る
METAFIVE、メンツも楽曲も好きな要素しか無いバンドなのになぜか東京でのライブが必ず別の予定と被るので今まで縁がなかったんだけど、今回ようやく念願叶って観てきた。
当日、大量の仕事を休憩も取らずに無理やり片付けてダッシュで東京テレポートへ。開演10分前になんとかZepp DiverCityに滑り込む。そんな時間になってしまったので、左側後方のあまりいいポジションとは言えない場所に陣取って、程なくライブスタート。
案の定、シンセを弾く砂原氏の姿は殆ど見えなかったけど、太くて重いシンセベースの鳴りとユキヒロ氏のキックを体で感じて「やっぱライブだと数段いい!」となる。もう少し繊細な音を出すのかな?と事前に思い描いていたけれど、いい意味でラフかつダイナミック。特にテイさん担当のノイズ全般が凄くいいアクセントになっていて、スタジオ盤より楽曲が引き立っている印象強し。そこに加えてゴンドウさんの管楽器によるメロディがオーガニックに響くので、全体的に他に類を見ないオリジナルなサウンドに着地している様はさすがの一言。成る程これは一回こっきりのプロジェクトではなくバンドとして続けたくなるメンバーの気持ちも分かるというもの。メンバーはそれぞれソロで名を成した人たちだから、自分のアイデアに他のメンバーの手によって新たな色が加わっていくところがきっと楽しいんだろうなあ。
新譜「METAHALF」収録の「Chemical」なんかは小山田氏のバリトンギターによるミニマルなベースライン(ジャガーからベースの音が聴こえるという時点で色々と最高)だけを取り出すとまんまCorneliusっぽいアイデアで、そんな楽曲に纏まりそうな雰囲気があるけど、テイさんの水の音のようなノイズとゴンドウさん印象的なユーフォニウムのメロディ、そしてLEO氏のワイルドな歌唱が乗っかるともうMETAFIVE以外の何物でもない曲になってる。目の前でバンドマジックっぽさが感じられるのはホント最高である。
他にも「Peach Pie」の極太なシンセベースとガリガリしたプラスティックなギターサウンドがスタジオ盤より豪快さを増してて好印象。ここにユキヒロ氏のドラムが入ってくるんだからマジ最高と言わずしてどうするというのだ。
そしてラストのラスト、ダブルアンコールで「Cue」が聴けて完全にイキかけるアタクシ。伝説と現在進行形が幸福にクロスする瞬間に立ち会える喜び。嗚呼、無理してでも来て良かったわ。
- アーティスト: METAFIVE(高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井)
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2016/11/09
- メディア: CD
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