my little underground

世を儚む地下生活者が珍文・奇文の類いを日々量産しています

コンドルズ20周年記念超特別大感謝公演@NHKホールを観る

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コンドルズについては「謎のホームページ サラリーマンNEO」を観て知ったクチ。もちろん以前の公演を観たことは無し。そもそもコンテンポラリーダンスの公演を生で観るのは初めて。その程度の温度のアタクシではございますがNHKホールに行ってきた。

 

とにかくぶっ飛ばされた。何なんだアレは。群舞(でいいのかアレの呼び方は)の躍動感にまずもう気持ちが根こそぎ持っていかれる。なんか知らんがちょっと涙が出た。と思ったら死ぬほどしょうもないコントを見せられ、挙句の果てに類まれな肉体を駆使した脱力ギャグがドーンと来る。続いて影絵に指人形… ホント一体何なんだ。

 

最近、演劇を見に行くようになったので舞台上でのダンスを観る機会はかなり増えたけど、本職のダンサーの身体性ってのはやっぱり役者とはまたちょっと違う気がする。「人間の身体ってこんな風に動くんだっけ?」と思わされる瞬間がホント多い。

 

以前、小学生の甥っ子をJリーグの試合観戦に連れて行った時、彼が一番驚いていたのは試合内容より「あんなに遠くまでボール蹴れるの?!」ってトコだったことを唐突に思い出す。その時は「え?!そこ?」ってビックリした覚えがあるけど、今ならスゴく共感できる。確かに「想像以上の身体性を目の当たりにした時に沸き起こる感情」ってのはプリミティブな驚きの感覚に満ち溢れているとしか言いようが無い。

 

公演の最終盤、スーパーカー「STROBOLIGHTS」~The Beatles「Blackbird」~Guns N' Roses「Paradise City」の流れになんか知らんが大感動。群舞から近藤良平のソロへ、そして再び群舞という流れだったんだけど、ここまでの歴史を総括しているように見えてなんかもうちょっとヤバかった。ストロボのように浮かんでは消えていく記憶を噛みしめる学生服を着た黒い鳥が、仲間達と共に楽園を目指して再び羽ばたいて行く…などと勝手に解釈。ド新規のアタクシが胸いっぱいになるほどの感情の昂ぶりを感じて困っちゃうレベルだったので、昔から観てる古参の皆様方はどう感じていたのだろうか。

 

2017年1月に裏ベスト的公演が開催されることが発表されたので、また観に行っちゃうかも。

 

コンドルズってとにかくメンバーのルックスのエッジが立ち過ぎだと思う。マンガなりアニメなりで男性キャラのデザインバリエーションが狭いと感じたら、この辺を元ネタに使えば立ちどころに悩みは解消されるであろう。そして主宰の近藤良平ガイ・フォークスに激似だと思う。火炙りには要注意だ。

 

 

CONDORS 20th OFFICIAL GRAPH  “20th Century Boy

CONDORS 20th OFFICIAL GRAPH “20th Century Boy"

 

 

コンドルズ血風録!―タイム・イズ・オン・マイ・サイド (ポプラ文庫)