my little underground

世を儚む地下生活者が珍文・奇文の類いを日々量産しています

遊園地再生事業団「子どもたちは未来のように笑う」@こまばアゴラ劇場を観る

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Twitterをボンヤリ眺めてたら「当日券あります」とあったので行ってきた。うまい具合に休みだったし。こういうチャンスは逃したらイカンのだ。

 

こまばアゴラ劇場。初めて行ったけど、駅から歩いて数分の、まあよくある住宅街というか極々普通の風景の中に突然小さな劇場が建っている感じ?イイですなあ。日常の暮らしの数m先で、エッジの立った様々な表現がゴリゴリと行われている場がある不思議。

 

お芝居は「妊娠」や「出産」に纏わるアレやコレやのパートと、それに関係しているようなしてないような…というよく分からん古今東西あらゆるテキストが朗読されるパートがモザイク状に配置されて進んでいくような感じ。扱ってる題材は普通に生活していればどこかで接点があるような内容なのに、気が付くとどんどんヘヴィに聞こえてくるパラドクスというか。「子どもをつくる」ってよくよく考えてみると確かにスゴいことなんだよなあ。でもそこに関わる男性の情けなさみたいなものが炙りだされていく様は観ていて笑っていいやら泣くべきか、同性としてはフクザツな心境に。

 

明らかに先日の相模原の事件にインスパイアされたであろう場面(とにかく緊張感あった。アタクシはあの問いに答えられる自信がない)がある一方、思わず「なんじゃそりゃ!」とツッコミたくなるようなナンセンスギャグの乱れ打ちもあるし、とにかく感情がいろんな方向へ揺さぶられっぱなしの2時間でありました。面白かった。直感を信じて観に行って良かった。そしてTwitterありがとう。

 

本篇とは直接関係ないけど、出演されている女優さん方がなんといいますかホント素敵でおじさん困っちゃう。