Negicco@NHKホールを観る
行ってきましたNHKホール。
まず「アタクシとNegicco」ってのをを明らかにしておくと、名前は知ってて楽曲も好きなタイプで、ある程度の来歴も知ってて、でもライブは観たこと無い位の温度で接してたものの、中野サンプラザのワンマンを観て感銘を受け(生バンド編成って所に興味を抱きつつも野音はパスしてた。後に大後悔w)直後にファンクラブに加入してNHKホールワンマンのチケットをゲットした、というような立ち位置。
メンバー達が「売れた!」と勘違いしたというポップジャム出演時の映像をバックに現メンバーが登場した瞬間から古参の方は「号泣メーン!」だったんだろうなあ。正直、上記のような立ち位置の自分ですら、ちょいと目頭が熱くなる演出。もうこの瞬間から「諦めずに続けることの尊さ」みたいなモノがビンビンに伝わってきて、我が身を振り返りつつ色々思うことアリ。
ライブは生バンドが生み出すグルーヴが素晴らしく、楽曲の素晴らしさも相まってポップミュージックが好きな人なら興奮すること間違い無しのクオリティ。僕も普通にガンガン踊ってました。アイドルのライブっていうとお約束的ムーブがあるけど、実は僕はアレがちょっと苦手でして。でもホールクラスのライブなら好き勝手に「いぇーい!」とかやってても悪目立ちはしないということを前回の中野サンプラザで学んだので、今回も割りと適当に踊ってました。もちろん周りには地蔵の人もいるし、小さく振りコピしてる人もいたので、僕と同じ苦手意識がある人も全然問題なく楽しますぜ。
で、アンコール前のMCでの「今年の武道館はあきらめます」宣言。僕はコレにちょっと感動してしまった。(もちろん残念ではあるけど)
彼女たちとスタッフは無理して武道館に立って結果自爆するような、ある意味既存のアイドル的ロマン(a.k.a.いい思い出)と決別して、継続性を取ったということでしょ? もうこの時点で「号泣メーン!」ですよ。脳内には荻昌弘による映画「ロッキー」の解説での一節が蘇る。
これは人生の「するか?」「しないか?」の分かれ道で「する!」を選んだ勇気ある人達の物語です
TBSラジオ「東京ポッド許可局」でマキタスポーツさんは「アイドルとは終わりを見る芸能である」と喝破していたけど、Negiccoの三人はそこからさらに先を行く勇気を取ったということだと思う。これって本当にスゴいことだ。その先に何があるのかはまだ誰も知らないし、先を行くPerfumeだってまだ道半ばだ。でも僕はその勇気を讃えたいし、その先を一緒に見届けたい。
次のワンマンも行きます。
あ、ライブ評とかそういうのを書く能力がアタクシには欠けているので、そういうのをお探しの貴兄にはナタリーの記事がいいと思うの。
内容も写真もイイ。必読。